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PHPバージョン移行を支援する「スパイラルPHP管理を使用して、スパイラル上に構築したアプリケーションを最新のPHPバージョンへ移行する方法をご案内いたします。
ご注意
本ページは、設定しているPHPプログラムの実行バージョンとして「デフォルトバージョン(※)」を適用していることを前提とした移行方法のご案内となります。
実行バージョンをデフォルトバージョンにしている場合、複数の設定に対して、一括で実行バージョンを変更できます。
実行バージョンを個別に指定している場合、各設定画面にて、実行バージョンを修正して移行することになりますので、デフォルトバージョンでの設定をお勧めいたします。
※:デフォルトバージョンとは
特定のPHPバージョンを指定していない場合に適用されるバージョンのことです。
詳しくは「スパイラルPHPバージョンについて」の「3.(参考)デフォルトバージョンとは」をご参照ください。
関連ページ
スパイラルPHPバージョンについて
スパイラルPHP管理
1.現在のデフォルトバージョンを確認
2.移行先バージョンの選定
3.構文チェック
(1)移行バージョンにおいて特に問題ない場合
(2)移行バージョンにおいて何らかの問題がある場合
4.改修フローの事例
5.修正作業後の動作確認
まず、現時点でのPHPの実行バージョンを確認します。操作画面にて、「開発」の「スパイラルPHP管理」を選択します。
トップページに表示される、「アカウントデフォルト実行バージョン」が、ご利用のアカウントにおける実行バージョンです。
上記の場合、バージョンは「7.2」で実行されていることが確認できます。
次に、以下サポートページに記載の提供中バージョンのうち、どのバージョンへ移行するかを決めます。
現在提供中のPHPバージョン:「スパイラルPHPバージョンについて」の「1.現在提供中のPHPバージョン」を参照
当社では性能やセキュリティ面等ふまえ常に最新のバージョンをご利用いただくことを推奨しております。
バージョンによって使用できる関数やクラスなど異なる場合もありますが、基本的により機能性が高く、セキュアに利用することができる最新のバージョンをご利用いただくことをお勧めいたします。
移行先のバージョンを決定したら、続いてアプリケーション内で設定されているPHPソースが、その移行先バージョンに対応しているかの構文チェックを行います。
ここでは、移行先バージョンにおいて、削除された関数・クラスや将来廃止される関数・クラスがPHPソース上に記述されているかをチェックします。
左メニュー「構文チェック」をクリックします。
スパイラル内で設定されているWebページ(フォーム、一覧表など)やカスタムプログラム等の設定を一覧表示します。
PHPを使用している、使用していないに関わらず、全ての設定を表示いたします。
バージョン移行したい設定についてチェックし、画面下の「構文チェック」ボタンをクリックします。
「移行先バージョン」を選択します。
選択後、「チェック実行」ボタンをクリックしてチェックを開始します。
↓
設定数が多い場合は処理に時間がかかる場合がありますが、チェックの処理はバックグラウンドで行われるため、並行してスパイラルを操作することが可能です。
処理が終わったら以下のようなチェック結果の画面が表示されます。
「結果」が全て「OK」であれば、移行先のバージョンにおけるPHPの構文に関しては特に問題が無いと判断できます。
構文に問題が無ければ、バージョンを変更する作業を行います。
左メニュー「トップページ」をクリックしてアカウントデフォルト実行バージョンの設定画面に戻り、実行バージョンの「変更」をクリックします。
移行するバージョンを選択し、「保存」ボタンをクリックします。
以下の確認メッセージが表示されます。
「はい。変更して問題ありません。」にチェックをして「保存」ボタンをクリックします。
実行バージョンが移行先のバージョンに変わっていることを確認します。
以上でバージョン移行作業は終了です。
念のため、PHPプログラムを設置しているWebページやカスタムプログラム等が正常に動作するかご確認ください。
「結果」に「NG」がある場合は、移行先のバージョンにおけるPHPの記述に何らかの問題があるため、対象のPHPソースを確認、修正する必要があります。
エラーの確認方法は以下のページをご覧ください。
スパイラルPHP管理
「NG」となった場合、改修の流れについて、一例をご案内いたします。
影響調査の方法として、いくつかパターンをご案内いたします。
移行先バージョンで削除された関数やクラスを使用している場合、修正する必要がありますが、将来的に廃止される関数やクラスを使用している場合、必ずしも修正する必要はないかも知れません。
また、削除された関数やクラスと一部一致する場合、構文チェック上はNGとなりますが、実際は別の関数名やクラス名で設定されている場合、修正する必要はないかも知れません。
エラー内容とPHPソースを比較して、修正が必要かどうかを判断してください。
PHPを使用している設定を複製し、専用タグSMP_DYNAMIC_PAGE(※1)にバージョンを追記することで、移行先バージョンでの動作をテストできます。
※1:専用タグSMP_DYNAMIC_PAGEについては、こちらから。
調査のため、一時的にサービスを休止(例.メンテナンスのため、○月○日○時 - ○月○日○時 の間、サービスを一時休止いたします等)、デフォルトバージョンを移行先バージョンに変更し、エラー発生を調査する方法もあります。
SDP(スパイラルデベロッパーズプログラム)会員の方は、SDPアカウントにて、動作確認をする方法もあります。
SDP(スパイラルデベロッパーズプログラム)のお申込みはこちらから。
PHPの設定状況によって、修正後の動作確認方法がいくつかありますので、事例をご案内いたします。
※1:フォーム、一覧表やマイエリアのプレビューを表示することで、PHPが実行されます。
例えば、スパイラルAPIを使用して、DBに値を登録するPHPソースが記述されている場合、実際に値が登録されます。
最終更新日:2021/2/25